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深井 良祐『なぜ、あなたの薬は効かないのか? 薬剤師しか知らない薬の真実』


(光文社,2014)760円(税別)

普段、飲んでいる薬のことをどれだけ知っているでしょうか?
今回紹介する書籍は薬剤師である著者が一般の方に向けて書いた1冊。

薬の役割やなぜ効くのか、さらには先発医薬品とジェネリック医薬品の違いなど、薬のことを多岐に渡って解説しています。この1冊を読めば、一般の方でも薬の知識について広く浅く分かるようになります。


ポイント

薬の役割について

薬は「病気の症状を抑える物質」であり、決して病気を根本から治すものではないというのが著者の考えです。そのため、病気になったときは、人体に備わっている自然治癒力で治していくことを主とし、あくまで薬は症状を抑えるためのものというのが、著者の考える基本的な薬の使い方になります。

薬の副作用について

薬の主作用と副作用は表裏一体のため、副作用のない薬は存在しないとのことです。

薬を使う上で大切なことは「副作用を抑えながら、薬による有益な作用をいかに引き出すか」ということになります。副作用など薬を飲むときに不安がある場合、薬剤師に相談することが大切と著者はアドバイスしています。

体内の薬の動きについて(薬物動態)

薬は「吸収」「分布」「代謝」「排泄」の4つの動きによって構成されています。

体内に入った薬はまず腸内で「吸収」され、次に血液を介して全身に「分布」します。「分布」とは有効成分を目的臓器に到達させ、作用させることです。

薬は異物のため、「分布」した後、「代謝」され、最後に体外に「排泄」されます。「代謝」「排泄」のおかげで時間経過とともに体内の薬物濃度が減少していくのです。

この動きがないと体内の薬物濃度は減少されないため、副作用がより現れやすくなります。

「吸収」「分布」「代謝」「排泄」の4つの動きがしっかりと働くことで薬は安全に使えるようになるのです。

先発医薬品とジェネリック医薬品の違いについて

ジェネリック医薬品=先発医薬品の価格が安くなった薬というイメージがあると思います。ひと口に特許といっても特許には薬の有効成分である「物質特許」、コーティングなどの製剤的な工夫の「製剤特許」、先発医薬品が持つ特殊な使い方である「用途特許」の3 種類があります。

先発医薬品メーカーはそれぞれの特許申請時期をずらして特許取得をすることによりジェネリック医薬品メーカーに完全に真似されないようにしているのです。

ジェネリック医薬品は物質特許切れにより有効成分は真似できたとしても製剤特許が切れていないため先発医薬品とまったく同じ薬をつくることができないこともあることを知っておくといいでしょう。

【ヒトコト】

薬の知識を広く浅く学ぶことで、薬との上手な付き合い方が分かるようになります。

薬学というと専門知識が必要に思われますが、初心者にも分かりやすく解説しているので薬学の入門書としても利用できますのでお勧めいたします。

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