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牧田 善二『糖尿病で死ぬ人、生きる人』


(文藝春秋,2014)750円(税別)

生活習慣病の1つである糖尿病は進行していくと合併症( 糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症など)を併発し、最後には人工透析になってしまう怖い病気です。糖尿病全般の一般的な治療法は血液検査の項目にもある「H b A 1 c を下げる」ことで、そのために日々の食事のカロリー制限をすることが主流となっています。

今回、ご紹介する書籍の著者は糖尿病専門医です。著者が当書籍の中で大きなポイントとして挙げていることは、合併症を併発した場合、「HbA1cを下げる」ことだけでは治らないということです。

当書籍では血糖値を下げるための「正しい」治療法だけでなく、合併症の最先端治療なども紹介しています。

加えて医薬品をどのように投与すれば糖尿病治療で効果が出やすいのかなどの実例報告、さらには糖尿病患者が罹りやすい病気に対しての予防や早期発見についても解説されています。

これ1冊で最先端の糖尿病治療が丸ごと分かる内容となっています。


ポイント

合併症の原因は「AGE」

合併症が起きる最大の原因は、高血糖によってA G E( 終末糖化産物) と呼ばれる糖分とタンパク質が結合した物質にあります。AGEは一旦できると、血糖値をコントロールしたとしても消えることなく、血管に残存する厄介な存在です。

そしてAGEは十数年という時間をかけ、血管などにダメージを及ぼしていきます。この血管などに対するダメージが結果として様々な合併症を引き起こしているのです。

血糖値やHbA1cを過剰に気にしない

一般的な糖尿病合併症治療の方法は日々の食事のカロリー制限によって「HbA1c」を下げることです。

しかし、当書籍では合併症治療にとって大切なのは食事のカロリー制限ではなく、炭水化物の制限であると言っています。炭水化物は糖質なので、全体的なカロリー制限をしても糖尿病の原因となる糖分を排除しない限り、糖尿病は改善されないのです。

この治療方針でいくと従来の糖尿病治療の検査項目である「血糖値」や「HbA1c」よりも尿アルブミン値が正常値になっていることが治療をしていく上でも非常に大切なことであると著者は解説しています。

【ヒトコト】

糖尿病は近所の病院でも治療を行っています。しかし、著者のように積極的に海外の情報収集をしている糖尿病専門医でないと効果が出る治療方法などを知る術がなく、昔ながらの治療を続けてしまう恐れがあります。

そのため、海外では「常識」になっている治療方法でも日本の医師の中では未だ「異端」扱いされてしまうこともあります。結果、糖尿病患者にとっては効果が芳しくない治療方法を延々と受け続けることになり、病状を悪化させてしまうことにもなっています。

万が一、糖尿病になった場合は、著者のような糖尿病専門医に診断を受け、治療内容について理解・納得できるまでしっかりと相談することが大切です。

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