飼い主さんと獣医さんに聞く マリーナ動物病院 編(福岡県福岡市)

私はファンタが大好きです。ファンタと暮らす何気ない日常が、私には、とても大切なものなのです

【飼い主・相浦素子様について】

相浦様は、ドッグホテルやしつけ教室を兼ねた犬の保育園、「Lovely Dog」を経営しています。坪数120坪、トレーナーは3名です。もちろんご自身も犬好きで、今は、ラブラドールの「モーゼル」、「コルト」、「ハッピー」の三匹を飼っています。


【勘崎先生について】

勘崎先生は、福岡市の動物好きの家庭に生まれました。小さい頃から大の動物好きで、幼い頃は、当時飼っていた秋田犬の小屋の中でいっしょに眠っていたことも。小学校2年生のときに、道で犬がクルマにひかれたのを目撃したことを契機に、動物を助ける仕事、「獣医師」の道に進むことを決意。

北里大学獣医学部獣医学科を卒業後は、東京の動物病院で勤務医生活をスタート。しかし、「動物を助けたい」という想いとはうらはらに、獣医師の仕事は、実は動物たちが次々に死んでいくのを直視しなければいけない毎日でした。そのつらさに耐えきれず、2年後に動物病院を退職。

一時は獣医師をやめようと思い、オーストラリアに半年の語学留学へ出かけました。しかし、留学先のシドニーの街路で、三本足の犬がひょこひょこ歩いているのを見て、やっぱり、自分は動物の命を救う仕事に戻りたいと思いなおし、帰国。その後、5年間の勤務医生活を経て、1994年には地元福岡市でマリーナ動物病院を開業。毎日が真剣勝負の獣医師生活を送っています。

今は、色々な事情で行き場をなくした猫たち9匹と一緒に生活している勘崎先生、趣味はトレイルランニングとサーフィンという、スポーツウーマンでもあります。


13歳なのに今でも元気なラブラドールの「ハッピー」

まず飼い主の相浦様に質問です。ラブラドールのハッピーについて教えてください。

他界したお父様が院長を務めていた産婦人科を改造して、「犬の保育園」、
Lovely Dogを開業

(相浦様):ハッピーは、他界した父の形見となったラブラドールです。ハッピーは、名前のとおりに、とても明るく、性格が良い子で、誰にでも、すぐになつきます。いちど、アメリカのアジリティ大会に出場させたときも、他の犬が日本を離れてしょんぼりしているのに、ハッピーだけはアメリカ人のスタッフと元気に遊び回っていました。

(勘崎先生):病院に来たときでも、すぐに診察台に飛び乗ってくるんですよ。相浦さんがおっしゃるとおり、明るく、元気な、何でも食べるいい子です。

(相浦様):ハッピーは、3年前、10歳のときに、検査で悪いところが見つかったので、結局、手術して、脾臓を取ってしまったのですが、それからは大きな病気をすることもなく、13歳になった今も毎日を送っています。13歳といえば、ラブラドールの場合、寿命になってもおかしくない年ですが、今でも、とても元気です。ハッピーと一緒の日々が一日でも長く続くよう、願うばかりです。

 「動物たちには心を込めて治療することを心がけています」

他界したお父様が院長を務めていた産婦人科を改造して、「犬の保育園」、
Lovely Dogを開業

続いて勘崎先生に質問です。先生が「日々の医療で大切にしていること」を教えてください。

(勘崎先生):マリーナ動物病院に来る動物たちには、私が家族同様に愛しているペットに接するのと同じように接し、同じように心をこめて治療をしたいといつも考えています。

まず薬や治療法については、常に勉強を怠らないようにし、最新の手法を取り入れながらも、最終的には「自分で納得できたやり方」だけを使うようにしています。かつて勉強会で、「最新の治療法で、効き目がとてもある。しかし、10頭のうち3頭には副作用が出ることがある」という治療方法を学びました。

純粋に数字だけで考えると、副作用率は30%なのだから、この手段を使ってもいいのかもしれません。でも確率論では、10頭に3頭で30%であっても、飼い主さんには自分の動物は「かけがえのない100%」です。それを思うと「30%だから確率が低い」という割り切りはできませんでした。

その薬については、今、投与量と余命生存率の相関関係の情報を収集中です。投与方法(分量と回数)を工夫することで、薬効を確保しながらも、余命生存率を極力、高めていきたいのです。この薬に限らず、どんな手法でも、人の話を鵜呑みにするのではなく、自分で調べて考えて、「これなら自分のペットにも投与できる」と納得がいってから、使うように心がけています。

そのほか心がけていることは、「心の入った治療をする」ということです。具体的には、ちゃんと犬や猫の目を見て診断する。注射するときには言葉をかけるなどのことです。

これからも、飼い主さんの動物への思いや、動物自身の気持ちを、よく想像し、理解して、「心の入った治療」を行う獣医師でありたいと考えています。

サプレットプロは、今日までハッピーを始め、マリーナ動物病院にやってくる動物たちの健康維持のために使い続けています。上薬研究所さん、これからも動物たちのために、良いサプリメントを作り続けてください。

※ マリーナ動物病院のホームページ
※ 取材日時:2012年2月
※ 文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです。
※ 取材制作:カスタマワイズ