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花田 信弘『白米が健康寿命を縮める―最新の医学研究でわかった口内細菌の恐怖』


(光文社,2015)740円(税別)

「菌血症(きんけつしょう)」という言葉をご存じでしょうか?
細菌が血液中に侵入した状態のことをいいます。今回紹介する書籍では、口内細菌による菌血症のメカニズムを通じて、歯の健康がいかに大切かを解説しています。


ポイント

口内細菌が怖い理由

菌血症の原因となる口内細菌は、毒素を持つ「歯周病菌」と、体内で毒素を放出する「虫歯菌(ミュータンス菌、連鎖球菌)」の2 種類です。
これらが血液中に入って炎症を引き起こすと、血管内に血栓ができます。血栓は血流を悪化させたり、血管を詰まらせたりして、心筋梗塞や脳梗塞、肺炎などになってしまいます。
この他にも最近の研究では脚の動脈硬化部位から歯周病菌が出てきたり、3 週間歯みがきをしない実験では、血液中にどんどん口内細菌が増えて病気の原因になったりと、口内細菌が全身に悪影響を及ぼすことも分かってきました。
また、菌血症の状態を放置し続けると「敗血症」という血液の感染症となり、血圧低下、意識障害などを引き起こし、死に至ることもあるので注意が必要です。

侵入経路は虫歯の穴と歯肉溝

一般的に細菌が体内に侵入する経路として代表的なのが腸です。しかし腸には人体の免疫細胞の約6 0 %が存在するため、簡単には侵入できないようになっています。
ところが腸を通らずに侵入できる経路があるのです。それが虫歯の穴と、歯と歯茎の境目にある溝のようなすき間である歯肉溝( 悪化すると「歯周ポケット」に)。口の中には腸のような免疫細胞が存在しないため、口内細菌は「虫歯の穴」と「歯肉溝」の奥から血管を通り、血液内に侵入してしまうのです。

口内細菌が増える原因

歯周病菌などの口内細菌が増える原因は、糖質過多の食生活。糖質はお菓子などの甘いものの他、白米に代表される炭水化物なども含まれます。糖質は虫歯の原因だけでなく、歯周病菌のエサにもなるのです。

健康のためにできること

大切なのは毎日の歯みがき。歯みがきを怠ると歯垢が固まります。これを「バイオフィルム」といい、この中で口内細菌が増殖するのです。バイオフィルムは歯みがきで取ることができず、物理的に砕いて殺菌する方法しかありません。
そのためには、歯科医院に定期的に通って歯のケアをすることが必要になります。また、著者が掲げる口内細菌を増殖させない理想は、糖質を一切摂らないことです。
しかし、それは現実的ではないため、できる限り糖質摂取を控えるように推奨しています。

【ヒトコト】

糖質を摂るときのポイントはメリハリをつけることです。摂る時間を決め、食後の歯みがきで糖質を除去し、口内をリフレッシュするようにしましょう。
当書籍では、毎日の歯みがき習慣による歯の健康の大切さや、口内細菌の怖さがよく理解できます。ぜひ歯の健康を保つようにして、健やかな毎日をお過ごしください。

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