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石川 太朗『血圧の薬をやめたい人へ 降圧薬の真実』


(幻冬舎,2016)800円(税別)

高血圧のほとんどの人が飲んでいるお薬、降圧剤。高血圧と診断されたら生活習慣の改善だけでは治らず、降圧剤を一生飲み続けなければならないというイメージがあります。
実は降圧剤を飲み続けることでいろいろな問題が発生するのです。
1つは原因を改善しないため、薬の種類が増えていくこと。
もう1つは高齢者の血圧が下がり過ぎて起こる副作用です。
このような問題を回避し、血圧をしっかりと下げる食事療法や運動療法があります。
当書籍では薬剤師である著者が降圧剤の問題点や健康的な生活を取り戻すための具体的方法を解説しています。

ポイント

降圧剤の効果と問題点

世界の有力な医学雑誌(※1)の論文によると、降圧剤1 種類の平均的な降圧効果は上の血圧で-9.1mmHg、下の血圧では-5.5mmHgしか下がらないとのこと。2桁は下がりそうなイメージがありますが、実際は1桁しか下げる効果がありません。
その上、降圧剤には頭痛や耳鳴りなどの副作用が出るだけでなく、高齢者では低血圧になり過ぎてめまいやふらつき、心疾患、脳疾患、認知症などの発症リスクが出てきます。

降圧剤はやめられる

医学団体ガイドラインや医学雑誌の論文(※2)によると、高血圧の原因に対して減量や減塩など生活習慣の見直しをすることで、半分以上の人が降圧剤をやめられ、その後も服用しなくてよくなるとの事実が載っています。
生活習慣の見直しによる効果は何と降圧剤を2 種類使う以上の効果で上の血圧は-23mmHg、下の血圧は-13.5mmHgも下がるとのこと。
今まで生活習慣の改善だけでここまでの成果が出るとは思われておらず、驚きの結果です。

降圧剤をやめる実践法

当書籍のお勧め運動療法は、研究データの裏付けがある中国版ラジオ体操「八段綿」。1日30~40分、週5日程度行い、3カ月以上継続すると上の血圧が-13mmHg、下の血圧が-6.13mmHgも下がります。
具体的なやり方はYouTubeで「八段綿」と検索し、映像を参考にしてみてください。
食事療法ではDASH食(Dietary Approaches to Stop Hypertension食)という血圧を下げる食事法がお勧めです。
これは高血圧の原因である塩分を排出し、血圧を下げる効果のあるカリウム、マグネシウム、カルシウム、食物繊維、タンパク質などを多く摂り、お肉に多い飽和脂肪酸やコレステロールを減らした食事のこと。医学雑誌の論文(※3)では低塩分、中塩分、高塩分の食事を摂っている各グループにDASH食を用意。各グループの食事の一部をDASH食に置き換えて、血圧にどのような効果があるかを調査しました。
高塩分(1日約8.4g)の食事を摂っているグループではDASH 食を摂ることで上の血圧が-5.9mmHg、下の血圧が-2.9mmHg も低下。
この結果から、高塩分の食事を摂りながらでも効果が得られることが分かりました。ただし高血圧の治療はあくまで減塩が基本。塩分を摂り過ぎないようにしましょう。DASH食はインターネットでレシピを検索してみてください。

※1:「BritishMedicalJournal」誌
※2: 医学団体の日本高血圧学会が出している『高血圧治療ガイドライン2014』や「AmericanJournalofHypertension」誌
※3: 世界的権威の医学雑誌「TheNewEnglandJournalofMedicine」誌

【ヒトコト】

降圧剤を服用し続けるとさまざまなリスクが生じます。生活習慣の見直しだけで降圧剤を飲まなくて済むというのは、高血圧の患者さんにとっては福音です。
具体的な運動法や食事法の詳細も分かりやすく解説されていますので、高血圧の方もそうでない方にも健康のためにおススメです。

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