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森 昭『歯はみがいてはいけない』


(講談社,2010)840円(税別)

虫歯予防のために毎食後、すぐの歯磨きを習慣化している人も多いと思います。
この歯磨きでは、虫歯や歯周病予防はもとより歯や身体全身の健康を維持出来ないという驚きの事実と、「正しい」歯磨きを教えてくれる内容となっています。

ポイント

間違った歯磨きのポイント

食後、歯磨き剤を歯ブラシに大量につけてしっかりと歯磨きをする。実はこれが間違った歯磨き法の典型だったのです。
食後、口の中は酸性に傾くため、歯のカルシウムやリンが溶け出し、歯は少し柔らかくなります。食後すぐに歯磨きをすることは、歯磨き剤に含まれる研磨剤で歯のエナメル質を削っていっている行為。
本来、柔らかくなった歯を元の硬さに戻したり、食べかすを押し流したり、歯垢の増殖を抑えたりする役割を持っているのが「唾液」です。
ところが食後すぐの歯磨きでこの貴重な唾液も外に洗い流してしまうことに。歯磨きの目的は虫歯や歯周病予防のためですが、従来の方法ではしっかり機能していなかったのです。

歯垢を取ることは全身の健康に繋がる

口内細菌のかたまりである歯垢は増殖すると歯周病を発症。歯茎は炎症を起こし、そこから口内細菌が毛細血管に侵入します。
口内細菌は全身の血管壁に炎症を引き起こし血管にダメージを与えて、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の原因の1つになるだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞の引き金にもなります。
歯周病の人はそうでない人に比べ、心筋梗塞や脳梗塞の発症率が3 倍と非常に高いのが特徴。発症予防のためにも口内ケアが大切です。
また口内細菌は寝ている間に急激に増殖します。そのため起床直後に水を飲むと口内細菌が体内に侵入し、身体を壊す原因となりますので、起床後は歯磨きをしてから水を飲むようにしましょう。

正しい歯磨きのポイント

虫歯と歯周病予防のために著者は以下のような「正しい」歯磨き法を紹介しています。
歯磨きをするタイミングは起床直後と寝る前。その際、歯磨き剤は使用せず、歯の表面ではなく歯垢が溜まりやすい歯間を中心にケアするのがポイント。そのため歯ブラシよりもデンタルフロスや歯間ブラシを使うのがお勧めです。
殺菌作用のある唾液が歯間を通りやすくなることで、口全体に唾液が回りやすくなります。結果、歯間や歯茎に存在する歯垢の増殖を抑えて、虫歯や歯周病予防ができ、口内だけでなく身体全体の健康が保たれるのです。
加えて定期的に歯科医院に通って、日々の歯磨きで取りきれなかった歯垢と歯垢が硬くなった歯石を取ってもらうようにしましょう。

【ヒトコト】

食後すぐの歯磨きは歯を削るのと同じような状態になっているということと、「唾液」を活用するという考え方はとても驚きでした。
歯周病予防は全身の健康に直結していますので、デンタルフロスや歯間ブラシを使った歯間磨きに重点をおいた歯磨きをしてみるようにしましょう。

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