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鈴木 大介『脳が壊れた』


(新潮社,2016)760円(税別)

フリーのルポライターである著者が41歳で脳梗塞を発症。一命を取り留めるもいくつかの高次脳機能障害が残ってしまいました。
当書籍は著者が厳しいリハビリや重い後遺症に悩まされながらも、その闘病生活を時にはユーモアを交えながら赤裸々に報告している貴重な闘病記です。


ポイント

著者が脳梗塞になった原因

脳梗塞は、動脈硬化で狭くなった血管に血栓が詰まって発症する病気です。
著者が脳梗塞を発症したのは、もともと血圧が非常に高い状態だったことに加えて、取材記事を数多くこなすために睡眠時間を削りに削ったこと。
更には自分の意に沿わないことが起こると怒りを爆発させてしまっていたことなどの要因が重なったため。
乱れた生活習慣や高血圧だけでなく、カッとなる性格も更なる血圧上昇を引き起こす引き金となるので注意が必要です。

入院中のリハビリ

病院での処置後、早い社会復帰をするために行うのがリハビリです。その効果は発症直後に大きな回復を見せ、そこから徐々に穏やかになり、6カ月ほどでほぼ停止するといいます。そのため初動のリハビリがその後の回復度を決めるポイントに。
著者も左手がほとんど動かない状態の中、左手を握ったり、開いたりする訓練をし続けました。その訓練は消灯後の病室でも、眠くなるまで何時間も繰り返していたそうです。その甲斐あって脳からの神経伝達がちゃんと手に伝わり、少しずつ動くように。その後もさまざまなリハビリをしていきました。
中でもタイピングは6カ月間の厳しいトレーニングにより発症前と同じスピードで打てるまで回復したとのこと。
早い社会復帰を果たすためには、どんなにつらくても全てのリハビリを根気よくやり続けていくことが大切なのです。

退院後も残る後遺症と家族の支え

入院中にリハビリを行ったとしても、脳梗塞で死んでしまった脳細胞は残念ながら復活しません。
著者にも重度の後遺症が残り、自分の左側が見えなくなったり、左側への注意力を維持するのが難しくなったりしました。
また、物事の優先順位がつけられなくなることも。
感情面では叫びたいような、暴れだしたいような、猛烈な感情が襲ってき、それらの感情処理ができず、ただただ涙を流し続けることに。それでも著者は前向きに生活しています。
また家族も前向きにそれを支えています。この前向きな姿勢こそが重い後遺症を持ちながらも1 冊の書籍を書くまでの原動力になったのです。

【ヒトコト】

脳梗塞を含む脳血管疾患は死因第4位。多くの人に発症リスクがあるとともに、ご家族なども発症する可能性があります。
当書籍は、脳梗塞の具体的な後遺症を通じて発症の怖さを知ることが出来るとともに、万が一発症してしまったときの本人の心構えや、家族はどのように接することが大切なのかなどが分かる内容となっています。

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