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樋野 興夫『がん哲学外来へようこそ』


(新潮社,2016)700円(税別)

がんになると患者さん本人や家族も怖さや不安など大きな悩みを抱えます。しかし、それらを解消する場所がなかなかありません。
「がん哲学外来」は、そのような悩みを解消するために設けられました。
著者は順天堂大学医学部教授であり、がん哲学外来の創設者。当書籍は、がん患者さんたちの悩みを解消する「がん哲学外来」の活動について紹介している1冊です。


ポイント

がん哲学外来とは?

がん哲学外来はがん患者さんのさまざまな悩みを解消することを目的として設立された「一般社団法人がん哲学外来」です。
当初は順天堂医院内に開設され、30分~1時間ほどの時間を取ってがん患者さんと面談をし、悩みの緩和や解消などを行っていました。現在では全国約80カ所で活動が行われるまでに拡大。
そこでの主な活動は「メディカル・カフェ」と呼ばれる集いで、患者さんやその家族、医療従事者などが自分自身のことを話したり、来られた人たちの話を聞いたりして、がん治療を精神面からサポートしています。

がんになったとき大切なこと

がんになると怖さや不安などの悩みを抱えてしまい、がん患者さんの約3 割の人がうつ的な状態に。大きな悩みを抱えることで患者さんの生活は「がんを心配すること」が最優先になりがち。
がん哲学外来では、今までと同じ生活が続けられるよう、心配する時間を1日1時間とし、がんの生活上の優先順位を下げることが目標の1つとなっています。
優先順位を下げるためには、がんよりも没頭出来るものを探したり、今の自分に出来る役割を見つけたりすること。そのきっかけとなるのが、がん哲学外来のメディカル・カフェという場所なのです。

がん哲学外来は、がん患者会とどう違うの?

がん哲学外来のメディカル・カフェに近いものとして「がん患者会」があります。がん患者会はがん患者さん同士がお互いを励まし合いながら闘病することを目的にしています。
メディカル・カフェは、患者さん本人だけでなく、家族や医療従事者なども参加し、さまざまな悩みを解消することが目的。その1つに「人間関係で悩まない」ことも含まれています。
がんになると家族や周囲が患者さんにどのように接していいのか悩み、その反応に悩むがん患者さんも多いのが現状です。
そこでメディカル・カフェでは、主に家庭内でお互い今までと同じような関係でいられるようにするため、さまざまな人が集って、トレーニングを行う場としても活用されています。

【ヒトコト】

がんの怖さや不安といった悩みを減らしたり、解消したりして治療に臨む方が良い結果が出ているため、がん哲学外来は活動しています。
ネットで「がん哲学外来」と検索すると、どこで活動を行っているかが分かりますので、悩みのある人は参加してみてはいかがでしょうか?

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