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内海 聡『睡眠薬中毒』


(PHP出版,2016)780円(税別)

多くの日本人が不眠症の悩みを抱えており、病院では睡眠薬が処方されます。
睡眠薬によって最初はよく眠れるようになりますが、その後、知らず知らずのうちに睡眠薬なしでは眠れないようになっていることも。
当書籍では断薬を主としたクリニックの院長である著者が、睡眠薬を飲み続けることで、どのような問題があるのかを解説しています。


ポイント

睡眠薬は向精神薬の一種

著者曰く、実は睡眠薬や睡眠導入剤は向精神薬の一種で、これらには不眠を治す力はなく、強制的に脳へ麻酔をし、沈静化させているだけとのこと。
睡眠薬には依存性や禁断症状があるだけでなく、海外では麻薬と同様に規制されていたり、飲み続けることで認知症になりやすくなったりする性質があります。
著者は世界五大医学誌の1つ『ランセット』に掲載された論文を基に、睡眠薬が大麻やLSDといった麻薬よりも依存性が高いことを明らかにしています。

睡眠薬を飲み続けるリスク

睡眠薬は飲み続けているうちに耐性が出来て効かなくなるため、量や種類が増えていきます。そして睡眠薬の成分は体内だけでなく、脳にも蓄積されていくのです。
そのため、副作用によって飲めば飲むほど不安や緊張が増し、ますます睡眠薬に依存するようになることも。
また脳を委縮させることで、記憶が飛んだり、認知症のような症状が出やすくなったりします。
加えて神経系にも作用するため、運動機能に障害を起こしたり、パーキンソン症候群やギラン・バレー症候群などの病気も引き起こしたりするのです。

不眠傾向でも睡眠薬を飲まないようにするために

不眠の最大の原因はストレスですので、ストレスの元を解決することが先決。
また、眠れる身体作りのための食事は和食、それも『まごはやさしい(まめ・ごま・わかめ・やさい・さかな・しいたけ・いも)』に加え、良質の卵料理も一緒に意識して取り入れることです。
そして糖質制限食で砂糖は絶対に摂らないようにし、穀物類も出来るだけ取らないようにすることを著者は勧めています。
また、睡眠薬を常用することが多い年配の人で、不眠の傾向がみられるのは「昼間、身体を動かしておらず、まったく疲れていない」場合。加齢とともにホルモンの分泌量は減り、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌量も減るため、睡眠時間は若い頃よりも短くなっているのです。
眠りやすくなるポイントは日中にしっかりと身体を動かして疲れること。
若い頃と同じように「7時間眠らなければいけない」「朝まで眠らなければいけない」と考えるのは間違いで、睡眠時間が短かかったり、早朝に起きてしまったりしても、気にしないことが大切です。

【ヒトコト】

著者によると本来の不眠とは48時間(丸2日間)や72時間(丸3日間)、まったく一睡もできない状態のことであり、眠りが浅い、眠りにくい、睡眠時間が短いなどの症状は不眠ではないとのことです。
睡眠薬を飲み続けることのリスクを踏まえ、本当の不眠以外は出来るだけ使用を控えてみてはいかがでしょうか?

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