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塩田 清二 著『< 香り> はなぜ脳に効くのか―アロマセラピーと先端医療』


(NHK出版,2012)740円(税別)

アロマセラピーをご存じでしょうか?香りを嗅ぐことで心身にいい影響を与え、健康管理に役立つものです。
日本ではまだ趣味のイメージが強いのですが、フランスやベルギーでは長年、医療行為として認められています。
当書籍では医学部教授である著者が、アロマセラピーによる病気の緩和や改善などを解説しています。


ポイント

アロマセラピーの特長

当書籍によるとアロマセラピーとは「精油を薬剤として用いた医療」のこと。使用される精油とは植物の芳香成分を抽出したものです。
アロマセラピーの大きな特長は、香りが痛みや不快さなどを感じる脳内の視床下部や大脳辺縁系と呼ばれる部分に直接作用すること。それにより脳内にある自律神経やホルモンを分泌する内分泌系、感情などにいい影響を与えることが明らかとなってきているのです。
加えて薬などに比べ量は微量であり、身体への副作用が少ないことも特長の1 つとして挙げられます。

アロマセラピーの吸収経路は2つ

アロマセラピーには2つの吸収経路があります。1つは鼻から吸収し、直接、脳に働きかける「経鼻吸収」。
もう1つは皮膚から吸収し、血液によって体内を巡る「経皮吸収」です。
同じ精油であっても経鼻吸収と経皮吸収では、中枢神経に及ぼす作用が異なることも。
例えば「サンダルウッド(白檀)」の精油の主成分である「α-サンタロール」は、経鼻吸収では興奮作用、経皮吸収では鎮静作用と異なっているのです。

アロマセラピーの効果

アロマセラピーはさまざまな症状に対して効果が認められており、当書籍でも多くの事例が載っています。
例えばガンには「不安感やうつ症状などの精神的改善」、「ガン性疼痛など身体的症状の改善」、「抗ガン剤や放射線治療の副作用の軽減」の効果があるとのこと。
当書籍では抗ガン作用が期待される精油成分としてゼラニウムやローズ、パルマローザなどの精油に多く含まれる「ゲラニオール」を挙げています。
フランスの実験では抗ガン剤「フルオロウラシル(5-FU)」単体よりもゲラニオールを併用した方が抗ガン作用を促進し、ゲラニオールが高濃度だとその作用がより高まるとの報告があります。
また、高血圧ではラベンダーやイランイラン、ベルガモットのブレンドを4週間吸入することで、血圧と脈拍の有意な低下が認められていたり、1週間に1回、計8回、ラベンダー、ローズゼラニウム、ローズ、ジャスミンの精油をブレンドしたアロマオイルでトリートメントすると上と下の血圧がともに下がったりという報告も。
当書籍では他の生活習慣病や痛み、精神的な病気に関しても一定の効果が得られていることを報告しています。

【ヒトコト】

アロマセラピーというと一般的に香りを楽しむイメージがありますが、実はさまざまな病気への具体的効果が数多く報告されています。
今までとは異なったアプローチで、さまざまな治療の一助となる可能性を知ることができる1冊です。
※治療目的で使用する場合は専門家の指導のもとに実施してください。

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