霊芝サプリメントの上薬研究所|契約農家栽培による純国産・高品質の霊芝サプリメント

HOME  >  ブログ  >   書籍   >   佐藤 純『天気痛―つらい痛み・不安の原因と治療方法』

佐藤 純『天気痛―つらい痛み・不安の原因と治療方法』


(光文社,2017)780円(税別)

当書籍のテーマは「天気痛」。天気の変化で片頭痛や腰痛、頸椎症などの痛みが発生する病気のことです。
医師であり、天気痛研究の第一人者でもある著者が天気痛の発生原因やその対策法を解説しています。


ポイント

天気痛とは何か?

天気痛とは、天気(とくに気圧)の変化でめまいや片頭痛、腰痛、頸椎症などの痛みが発生する病気です。天気痛は、片頭痛や頸椎症、肩こり、変形性関節症、腰痛症、関節リウマチなどの慢性痛を持ち、耳の内側にある内耳が敏感な人が発症します。
痛みの発生メカニズムは「天気の変化を内耳が感じる→変化がストレスとなり自律神経の交感神経に作用する→痛みが生じる」というもの。著者によると日本の推定患者数は1000万人以上とのことです。

痛みの発生ルートは2つ

天気痛には痛みの発生ルートが2つあります。1つは「ストレスにより自律神経の交感神経が優位→血管が収縮→血行不良→慢性痛発生」というもの。これは天気痛以外の人が慢性痛を発生させるルートでもあり、一般的なものです。
しかし、このルートの対処だけでは痛みが治まらないことがあります。その理由は、天気痛の人だけに出現する「交感神経が痛みの神経に直接作用→慢性痛発生」というルートがもう1つ存在するからです。
天気痛の痛みを緩和したり、改善したりするには、これら2つのルートから痛みが発生するということを理解することが対策の第一歩。その上で、天気痛へ適切に対処し、予防、治療していくことがポイントとなります。

天気痛の予防と治療法

天気痛は次の3段構えの治療が必要です。
第1段階目は自分の痛みが天気に左右されていることを知った上で、天気の変化を感じたら急性の痛みが出ないようにすること。著者は天気の微妙な変化を感じたら、内耳に効果のある抗めまい薬と、五苓散(ごれいさん)や柴苓湯(さいれいとう)などの漢方薬で急な痛みの発生を防ぐことを1つのパターンとして採用しています。
ただしこれだけでは天気痛の根本的な解決にはなりません。
そこで第2段階目として痛みをコントロールする方法を身につけることが必要になってきます。それは天気痛を起こす原因となっている乱れた自律神経を整えること。
具体的には朝食を食べることや運動すること、入浴し汗をたっぷりかくこと、毎日の寝る時間と起きる時間を同じにして質の良い睡眠を取ることなどが大切です。また天気痛になる人は冷え症の人が多いので、身体を温め、冷え症を改善することも自律神経を整えるポイントになります。
第3段階目は天気痛の根本原因である慢性痛を治すこと。慢性痛の治療として有効なものはストレッチや筋トレ、鍼灸(しんきゅう)、ツボ刺激、マッサージなど。当書籍では天気痛改善ストレッチやツボ刺激などが図説で掲載されていますので参考にしてください。
この3段階を焦らず時間をかけながら行っていくことが天気痛の緩和や解消に繋がっていきます。

【ヒトコト】

天気の変化で痛みが発生する天気痛は当人しか痛みが分かりません。
痛みのメカニズムを理解することで適切な対処が出来、痛みの解消にも繋がります。天気の変化で痛みが出てしまう人は一読をお勧めいたします。

霊芝サプリメントの詳細・お問い合わせは、下記へどうぞ

ブログ