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谷川 啓司『がんを告知されたら読む本 ―専門医が、がん患者にこれだけは言っておきたい"がん" の話』


(プレジデント社,2015)1,300円(税別)

当書籍は、がん専門医が患者さんに向けてがんの基礎知識を分かりやすく解説した1冊です。
がん患者さんが治療のとき「がん」とは何かを知ることで、納得度の高い治療が受けやすくなることを目的としています。


ポイント

がんとはどのようなものか?

がんは正常な細胞にはない2つの特殊な性質を持っています。
1つは細胞が死ぬよりも生まれる速度の方が速いため増え続けていくこと。もう1つは他の臓器に移っても生きられることです。
がんの怖いところはがんそのものではなく、重要臓器で増殖し、臓器の働きを阻害して多臓器不全になること。逆に進行しなければ怖くありません。そのため肺は半分、肝臓では1/3の機能が働いていれば生き続けることができます。
がん治療の目的の1つはがんの進行を遅らせること。これによって治療の選択肢を増やす時間の余裕が持てるのです。

がんと免疫

私たちの身体ががんになりにくいのは免疫機能が働いているためです。
免疫機能はがん細胞を含む初めての異物と戦った後、その異物の弱点などを学習。次に戦うとき、その異物を効率的に排除します。それでもがんになってしまうのは大きく3つの原因が。
1つ目はがん細胞が正常細胞と似ており、免疫機能がすぐに攻撃できないため。
2つ目は免疫機能ががん細胞を退治する速度よりもがん細胞が増殖する速度の方が速いため。
3つ目はがん細胞の中には免疫機能に働きかけ攻撃を抑える仕組みがあるためです。
がん治療の主役は標準治療(手術、抗がん剤、放射線)ではなく免疫機能です。抗がん剤の役割はがん細胞を殺すのではなく、がん細胞の増殖を抑えること。治療効果を上げるため、常に免疫機能を高めておくことが重要です。

免疫機能を上げるために

当書籍では代替医療の1つで、免疫機能を上げる「免疫療法」という治療法が紹介されています。
免疫療法は副作用がほとんどなく、標準療法と併用して行える反面、保険適用外で治療費が高額なことや、劇的な効果があるわけではないなどの注意点も。しかし免疫機能を上げ始める時期が早ければ早いほど、その恩恵を受けやすくなるのも事実です。
免疫療法の1つ目は「活性化リンパ球療法」。リンパ球という免疫細胞に体外から刺激を与えて、強制的にリンパ球を活性化させる治療法です。
2つ目は「樹状細胞ワクチン療法」。体外で、免疫機能の司令塔である樹状細胞にがん細胞の特徴を覚え込ませて、体内に戻します。体内に戻された樹状細胞がリンパ球に命令し、がん細胞を攻撃させる治療法です。
3つ目は「温熱療法」。身体を温めることで活性化した免疫機能にがん細胞を攻撃させる治療法です。
他には心理的ストレスを軽減することでも免疫機能は上がります。

【ヒトコト】

当書籍では、ご紹介した内容以外にもがん治療について一通り分かりやすく解説されています。
がんを知ることでより良い治療を受けることができますので、ご一読をお勧めいたします。

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