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今渕 恵子、保坂 隆 『がんでも長生き 心のメソッド』


(マガジンハウス,2016)1,200円(税別)

当書籍は、ステージ4の炎症性乳がんを患い、肝臓や多数のリンパ節にも転移したコピーライターの今渕恵子さんと、聖路加国際病院・精神腫瘍科の保坂隆医師の対談集です。当書籍は心の状態がいかにがん治療に影響を及ぼすかが分かりやすく書かれています。


ポイント

うつ病とがんの関係

がん患者さんの30~40% がうつ病の手前の適応障害を、20% がうつ病を併発しているというデータがあります。がん患者さんがうつ病を併発すると免疫力が低下。
そのためうつ病を併発したがん患者さんは、併発していない患者さんよりも早く亡くなったり、転移や再発の確率が高まったりすることも分かってきています。
闘病中に気持ちが沈む、何もしたくなくなるなど、少しでも兆候を感じたらがん専門の精神科である精神腫瘍科や、全国400カ所以上ある「がん診療連携拠点病院」内の相談室などで相談することが、がん治療のために大切です。

うつ病から脱する方法

がん患者さんは抗がん剤治療を行っていることが多く、投薬によるうつ病治療が難しい場合も。
そのため保坂医師は投薬以外の治療方法を紹介しています。
1つ目は認知療法。うつ病の原因となっている心の問題をカウンセリングや客観的なデータの提示などによって解消していく治療法です。
2つ目は運動療法。運動には気分を安定させる神経伝達物質セロトニンの代謝を活性化する働きがあり、抗うつ剤と同じような効果があります。運動は週3 回、3カ月以上続けることがポイントです。
3つ目は脳が一度に1 つのことしか集中できない性質を活用した治療法。
具体的には編み物や料理、ガーデニング、アイロンかけ、窓ふき、タイル磨きなどを一心不乱に行うこと。これらを行うことで不安や落ち込みから解放されるだけでなく、達成感も出て、気持ちが上がってくるのです。
うつ病から脱することで、うつ病による免疫力低下も防ぐことが出来ます。

免疫力を回復させる方法

がん闘病中、うつ病以外でもさまざまな心理状態によって免疫力が低下します。ストレスで自律神経の交感神経が優位になることもその中の1つです。
原因は検査などで神経が高ぶったり、抗がん剤治療の副作用で一時的に不眠症になったりすること。
このようなケースではストレスを解消して副交感神経を優位にし、免疫力を回復させることが大切です。
保坂医師が勧めているのは「腹式呼吸」、「筋弛緩法」、「自律訓練法」、「イメージ療法」の4つのリラクセーション法。
これらを実践し、リラックス状態を自分で作り出せるようになると免疫力を回復させる効果をもたらします。
※それぞれのリラクセーション法の具体的やり方については、インターネット上で数多く紹介されていますので、そちらをご参照ください。

【ヒトコト】

今渕さんは保坂医師に相談したことでだんだんと心が元気になり、今でもご活躍中です。
今渕さんに限らず心を元気にすることはがん治療で大きなプラスになります。闘病時、不安などを抱えた心を元気づけるときの参考になりますので一読をお勧めいたします。

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