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星野 惠津夫『がん研有明病院で今起きている漢方によるがん治療の奇蹟』


(海竜社,2013)1,429円(税別)

当書籍の著者は、東京・がん研有明病院漢方サポート科でがん治療を担当している医師。漢方サポート科は、西洋医学によるがん治療が難しくなった患者さんの受け皿になっています。
当書籍では、漢方薬によるがん治療などを分かりやすく解説しているのが特徴です。


ポイント

漢方薬で治療効果が出る理由

多くの病院で行われている西洋医学のがん治療と、漢方薬によるがん治療の大きな違いの1つに薬の投与の仕方があります。西洋医学ではマニュアルによって、どのがんにどの薬を投与するかが決まっているのです。しかし投与された薬で効果が出ない場合も。
そのような場合、患者さんは治療を受けられなくなってしまうと著者はいいます。
それに対し漢方薬の治療では、1つ目の薬で効果が出なくても、効果が出る薬が見つかるまで修正を繰り返し、効果を出すのが特徴です。

漢方薬で患者さんが元気になる理由

抗がん剤はがんを直接攻撃するだけでなく周囲の細胞も攻撃するため、食欲不振や下痢の他、さまざまな副作用を発生させます。その結果、患者さんは気力や体力が低下し、元気がなくなっていくことに。
漢方薬による治療ではがんを直接攻撃しません。漢方薬の役割は免疫力の活性化や、消化器機能の回復によって食欲を増進させ、栄養状態を改善することなど。患者さん自身の力でがんを抑制するため、抗がん剤のように周囲の細胞へ悪影響を及ぼさないのです。
漢方薬は作用によって大きく「瀉剤(しゃざい)」「補剤(ほざい)」「和剤(わざい)」の3つに分けられます。がん治療で使用されるのはその中の「補剤」で、元気や気力を充実させたり、神経や免疫、内分泌の機能を回復させたりすることで患者さんの弱った心と身体を元気にするのです。

漢方薬の組み合わせ方法

漢方薬治療では患者さんの状態に合わせて補剤グループの漢方薬を何段階かに分けて投与します。
一例としては、まず補剤の中でも精神と自律神経を回復し、患者さんの元気を回復するものを投与。次に用いるのは血液の巡りを良くするもので、その次に用いられるのは呼吸器系の働きを良くしたり、体力を回復したりする働きがあるものです。
最後に3つの段階を経ても効果が出にくい場合は、冷えを改善し、身体を温めるものを投与します。
また、状態に応じて補剤とは別に血の巡りを改善する働きに特化した漢方薬や、患者さん自身の生命エネルギーを上げることに特化した漢方薬なども組み合わせることで治療効果を上げるのです。

【ヒトコト】

当書籍では漢方サポート科で治療を行ったがん患者さん20人の治療体験記と著者のコメントが載っています。これらを読むとがん治療で弱った身体が元気になり、生活の質(QOL)が向上していることが分かります。
患者さんが元気になりながら治療を行える漢方薬治療は、1つの選択肢として検討の余地がある治療法だと思います。

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