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古川 健司『ケトン食ががんを消す』


(光文社,2016)780円(税別)

当書籍の著者は、食事によるがん治療で著効な成果を上げている医師です。がんの唯一の栄養源は糖質(ブドウ糖)。これを摂取しないようにし、がんを弱らせる方法が「免疫栄養ケトン食(通称ケトン食)」です。
当書籍ではこの食事療法について分かりやすく解説しています。


ポイント

がんを弱らせるため糖質を断つ

がんの唯一の栄養源は糖質(ブドウ糖)で、甘いものの他に主食であるお米やパン、麺類などにも含まれています。
糖質は人体を動かすエネルギー源。人体は糖質を断った場合、正常細胞は緊急用のエネルギーを皮下脂肪から作り出すことができます。この糖質に代わる緊急用のエネルギー源が「ケトン体」という物質です。
人体はエネルギー源を糖質からケトン体に変更しても健康に問題はありません。しかし、がんは栄養源を断たれるため活動が弱まっていきます。

免疫栄養ケトン食

「免疫栄養ケトン食(通称ケトン食)」とは抗がん剤治療などのサポート療法として効果を発揮する食事
療法です。糖質を制限し、ケトン体をエネルギー源とした体質に変えることで、多くの末期がん患者さんの病状が改善されているとのこと。
ケトン食は体調を見ながら糖質カットの割合を徐々に増やしていき、最終的に糖質を95%までカット。加えて免疫力を活性化する栄養素としてタンパク質とEPAを積極的に摂取することでがんだけを弱らせ、正常細胞を元気にします。その結果、免疫力を高めて抗がん剤などの治療効果も上げるのです。
糖質95%カットとは糖質摂取量を1日20g以下にするということ。糖質の不足分を補うため、代わりにタンパク質と脂肪、食物繊維の摂取比率を上げます。また、食の楽しみを軽減させないよう、主食を他の食材に置き換えたり、レシピを豊富に揃えたりしていることも特長です。
当書籍では具体的な献立も多く紹介されていますので、参考にしてください。

ケトン食の効果をより高める方法

ケトン食の効果を高めるための方法は数多くありますが、その中から3つを紹介します。
1つ目は「身体を温める」ことです。がんは35℃で最も活性化するため、基礎体温を上げることが必要になります。
お勧めは内臓への血液循環を改善し、免疫力も高める「足湯」。またマイクロ波などで外部から患部だけを41~42.5℃に加熱し、がんを弱らせ、免疫力を高める「局所温熱療法(ハイパーサーミア)」も紹介しています。
2つ目は「睡眠の質を上げる」ことです。がん治療では体内ホルモンの強化・正常化が欠かせません。がん患者さんは遅くとも23時には就寝し、7時前後に起床するという習慣をつけておくことが大切です。睡眠の質を上げると強力な抗がん作用を発揮するホルモンが分泌されやすくなります。
最後に「食事」です。ケトン食に加え、免疫力を高めるためにβグルカンが豊富なキノコ類や、水溶性の食物繊維である昆布、わかめなど海藻類を摂ることを著者は勧めています。

【ヒトコト】

当書籍ではケトン食の臨床研究結果や患者さんが食べた実際の献立なども紹介されています。食事面からがん治療のサポートができるので、実際に行う価値はあると感じた1冊です。

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