現状把握には決算書を使うのが効率的
上薬研究所 "タナコウ"こと田中浩司でございます。
暫くは、これまでの連載内容をもう少し深堀させて頂きます。
経営改善の流れ
① 現状把握→ ②課題発見 → ③解決策検討 → ④解決策実行 → ⑤結果把握→ ②に戻るの中の「①現状把握には決算書を使うのが効率的」というお話しです。
下記の直近自動車大手メーカーの決算書概要をご覧ください。
現状把握するために決算書を見た時に大事なのは"粗利"と繰り返しお伝えしてきました。
上記3社のうち一番効率的に粗利を稼いでいるのは、どのメーカーでしょう。
そうホンダです。
ホンダは売上規模こそトヨタの半分以下(約45%)ですが、営業利益では一気にその差を縮めています(約63%)。
これはホンダが粗利を稼げているから。
粗利というのはそもそも売上から原価しか引いていないので金額が大きい。その粗利の獲得率(粗利率)で1%でも差が出ると、その後の営業利益で大きな差が出てきます。
最下段に株価も比較してみましたが、この経営効率が株価にも反映されているように見えますね。
経営は"売上規模"ではなく"(利益獲得)効率"が大事なのです。