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山本 朋史『ボケてたまるか!―62 歳記者認知症早期治療実体験ルポ』


(朝日新聞出版,2014)1,200円(税別)

認知症の前段階である「軽度認知障害(MCI)」と診断された『週刊朝日』記者の著者。
当書籍の内容は、薬に頼らず、認知障害の早期治療である「認知力アップトレーニング」をしながら、その状況を詳しく報告したものです。
「軽度認知障害」は薬に頼らずとも、症状改善の可能性が高いことを知ることが出来ます。


ポイント

認知症になる要因は?

著者が「軽度認知障害」と診断された原因として思い当たったのが、5年以上に渡る睡眠導入剤の服用。その旨を『週刊朝日』に掲載後、読者からも「認知症にとって睡眠薬や睡眠導入剤は重大な危険因子という記事が、欧米で次々と発表されている」との指摘があり、断薬することに。
睡眠薬による認知症リスクについては、断薬専門の内科医である内海聡氏の著書『睡眠薬中毒』でも解説されています。
本当の不眠症(48~72時間、まったく一睡も出来ない状態)以外では、安易に睡眠薬や睡眠導入剤を飲むのは控えた方がよさそうです。

違和感を覚えたらすぐに検査を

著者は認知力に違和感を覚え、すぐに病院へ。結果、「軽度認知障害」との診断を受けました。
著者のように初期段階で受診する人は少数。多くの人は違和感を覚えても検査をせず放置し、症状が進行した状態になって受診します。
そのため手遅れになってしまっているのが現状。症状を進行させないためには「約束したけれど約束したこと自体、記憶にない」など違和感を覚えたら、すぐに病院の検査を受けること。
認知症の前段階である「軽度認知障害」であれば、症状の改善や進行を遅らせることが出来ます。

軽度認知障害を改善する認知力アップトレーニング

認知力アップや、認知症予防のために必要なことは、集中力と敏捷性、そして同時にいくつもの作業を行って脳に刺激を与え続けることです。
著者は筑波大学附属病院内のデイケアの1つ「認知力アップケア」を受講。
ここでは柔軟体操やステップダンス、スケッチ、料理など多種多様なカリキュラムが実施され、認知機能の回復を行っています。
これらを日常生活でも繰り返し行うことで認知力アップにつながり、認知障害の進行が緩やかになったり、症状の改善が見られたりする人も多くいるそうです。
著者がとくに実感を得たのは筋力トレーニング。実は多くの認知症患者は、筋肉痛や外傷などの痛みをあまり感じないといいます。
それは身体の感覚神経が脳につながっていないということ。認知症患者が遠くまで徘徊するのも、足の疲れや痛みが脳まで届きにくくなっているため。
著者は下半身を中心に筋トレを行った結果、筋肉痛を感じにくかった感覚神経が復活。疲れや痛みを感じるまでになり、認知機能がアップした手ごたえを得たとのことです。
トレーニングにはさまざまな種類があるため、具体的な方法は各病院の「もの忘れ外来」で相談してみましょう。

【ヒトコト】

認知症は誰もが発症する可能性がある病気です。初期段階で検査を受ければ、治療の選択肢が多くあります。認知症になると介護も大変に。
違和感を覚えたら早目に「もの忘れ外来」などで診察を受けるようにしてみてはいかがでしょうか?

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