神農本草経とは?上薬・中薬・下薬の三品分類の基礎知識

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神農本草経とは?上薬・中薬・下薬の三品分類の基礎知識

神農本草経とは?上薬・中薬・下薬の三品分類の基礎知識

霊芝は、古代中国の薬物書『神農本草経』において、生薬を三つに分類した「上薬(じょうやく)」の代表格として扱われていました。

「上薬」とは、古くから日々の健康や健やかな暮らしを支えるものとして位置づけられていた分類です。

 

こんにちは。上薬研究所の田川信子です。健康管理士として日々みなさんの食習慣やライフスタイルと向き合っていますが、私自身、昔の人が残した知恵の書物をめくるのが本当に大好きなんです。

今回は、和漢の世界で必ず名前が挙がる古代の書物『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』を取り上げます。歴史のロマンを感じつつ、現代の私たちの健康づくりにどう活かせるのか、一緒に紐解いていきましょう。

 

1・中国最古の薬物書『神農本草経』と「霊芝」の基礎知識

中国最古の薬物書『神農本草経』と「霊芝」の基礎知識

『神農本草経』は、後漢の時代(1〜2世紀頃)にまとめられたとされる中国最古の薬物書(本草書)です。

伝説の神・神農氏の名を冠したこの書物には、動植物や鉱物など合計365種類の天然素材が記録されています。

365という数字は、1年の日数に合わせたとも言われているんですよ。

 

この書の最大の特徴が「三品分類(さんぴんぶんるい)」という独自の分け方です。素材の性質や日々の暮らしへの取り入れやすさに応じて、上薬・中薬・下薬の3つのランクに分類しました。

分類収載数伝統的な位置づけ現代の感覚でのイメージ
上薬(じょうやく)120種毎日の食習慣を支え、日々のすこやかな体づくりに寄り添う素材日常の栄養補給、ベースとなる健康食品
中薬(ちゅうやく)120種使い方に工夫が必要で、体のバランスを保つための素材季節の変わり目などに取り入れるサポート食
下薬(げやく)125種個性が非常に強く、必要な場面を見極めて用いる素材専門的な知見のもとで慎重に扱う素材

上薬のグループには、日常的に長く付き合い、毎日の生活リズムや食生活の土台を整える素材が集められました。現代で言えば、日々のバランスの取れた食事や、無理なく続けられる健康習慣の相棒といったところですね。

 

当時の分類思想や東洋医学の歴史的背景については、公益財団法人 日本科学技術振興財団の科学技術情報

などの学術・公的データベースでも古典医学の変遷として紹介されています。

 

 

2・神農本草経における霊芝の記述と六芝の分類

神農本草経における霊芝の記述と六芝の分類

今回の主役である「霊芝(マンネンタケ)」はどこに書かれているのでしょうか。

霊芝は、365種の中でも「上薬」として堂々と収載されています。古くから日々の穏やかなコンディションづくりを支える素材として、人々から大切に扱われてきたことがよく分かります。

 

さらに興味深いのが、霊芝が色や特徴によって「六芝(りくし)」と呼ばれる6種類に細かく分類されている点です。

  • 赤芝(せきし・あかしば):一般的に広く知られる赤褐色の霊芝
  • 青芝(せいし・あおしば):青みを帯びた色合いの霊芝
  • 黄芝(こうし・きしば):黄色みを帯びた色合いの霊芝
  • 白芝(はくし・しろしば):白っぽい色合いの霊芝
  • 黒芝(こくし・くろしじ):黒みを帯びた色合いの霊芝
  • 紫芝(しし・むらさきしば):紫がかった光沢を持つ霊芝

 

古代の人々は、自然界で滅多に見つからないキノコをじっくり観察し、色ごとに分類して大切に記録に残しました。昔の人の観察眼には、本当に頭が下がりますよね。

現在、健康食品やサプリメントなどで広く親しまれているものの多くは、この中の「赤芝(赤霊芝)」がルーツになっています。

 

 

3・古代の知恵を現代の健康維持や食生活に活かすコツ

古代の知恵を現代の健康維持や食生活に活かすコツ

『神農本草経』が伝えている大切なメッセージは、「日々の積み重ねこそが、すこやかな体をつくる」という極めてシンプルな基本です。

昔の人々も、何か一つに頼り切るのではなく、日々の食事、適度な身体活動、そして十分な休息という生活の基本を何より大切にしていました。
和漢素材はそのベースがあってこそ、日々の栄養補給として力を発揮してくれます。

 

忙しい現代を生きる私たちが、古代の知恵を日常に取り入れるためのポイントをまとめました。

  • 主食・主菜・副菜を揃えたバランスの良い食事を意識する
  • 毎日決まった時間に寝起きし、生活リズムを整える
  • 霊芝などの和漢素材は、あくまで「日々の食生活の補助」として無理のないペースで取り入れる
  • 季節の移り変わりに合わせて、体を休める時間を意識的に確保する

特別なことを一気にやろうとすると疲れてしまいますが、まずは「今夜は少し早くお風呂に入って休もう」といった小さな工夫からで十分です。古代の人たちが大切にした上薬の考え方のように、ゆったりと長い目でご自身の体をいたわってあげてくださいね。

 

 

4・【神農本草経と霊芝】のよくある質問(FAQ)

神農本草経とはどのような書物ですか?

📜神農本草経は、中国の後漢の時代(1世紀から2世紀頃)にまとめられたとされる中国最古の薬物書(本草書)です。

神農本草経には、動植物や鉱物など合計365種類の天然素材が記録されています。

365種類という収載数は、1年の日数に合わせて設定されたと伝えられています。

古典医学の学術的背景については、公益財団法人 日本科学技術振興財団の科学技術情報( https://www.jsf.or.jp/ )などの公的データベースでも古典医学の変遷として紹介されています。

 

神農本草経の三品分類とはどのような特徴がありますか?

⚖️神農本草経の三品分類は、天然素材の性質や日々の暮らしへの取り入れやすさに応じて、上薬・中薬・下薬の3つの区分に分類した体系です。

三品分類の収載数と位置づけは以下の通りです。

分類収載数伝統的な位置づけ現代におけるイメージ
上薬(じょうやく)120種毎日の食習慣を支え、日々のすこやかな体づくりに寄り添う素材日常の栄養補給、ベースとなる健康食品
中薬(ちゅうやく)120種使い方に工夫が必要で、体のバランスを保つための素材季節の変わり目などに適宜取り入れるサポート食
下薬(げやく)125種個性が非常に強く、必要な場面を見極めて用いる素材専門的な知見のもとで慎重に扱う素材

生薬の歴史的分類の詳細は、国立健康・栄養研究所の素材情報データベース( https://hfnet.nibiohn.go.jp/ )を参照してください。

 

上薬にはどのような天然素材が分類されていますか?

🌿上薬には、日常的に長く付き合い、毎日の生活リズムや食生活の土台を整える天然素材が集められています。

上薬に属する素材は、現代においては日々のバランスの取れた食事や、無理なく続けられる健康習慣の相棒のような位置づけと解釈されます。

具体的な天然素材として、キノコ類の霊芝などが上薬の代表格として神農本草経に収載されています。

まずは日頃の栄養バランスを見直すことから始めてみてください。

 

霊芝は神農本草経の中でどのように位置づけられていますか?

🍄霊芝(マンネンタケ)は、神農本草経に収載された365種の天然素材の中で上薬として堂々と位置づけられています。

霊芝は古くから日々の穏やかなコンディションづくりを支える素材として、人々から大切に扱われてきました。

生薬の祖とされる神農氏は、霊芝を「無毒で、長く飲むほど体を軽くする最高峰の薬」と位置づけました。

伝統的な霊芝の歴史的背景については、日本漢方生薬製剤協会の生薬データベース( https://www.nikkankyo.org/ )でも生薬の解説が公開されています。

 

霊芝の六芝分類とは何ですか?

🌈霊芝の六芝分類とは、古代の人々が自然界で見つかる霊芝を色や特徴によって6種類に細かく分類した体系です。

六芝分類に含まれる霊芝の種類は以下の6つです。

  • 赤芝(せきし・あかしば):一般的に広く知られる赤褐色の霊芝
  • 青芝(せいし・あおしば):青みを帯びた色合いの霊芝
  • 黄芝(こうし・きしば):黄色みを帯びた色合いの霊芝
  • 白芝(はくし・しろしば):白っぽい色合いの霊芝
  • 黒芝(こくし・くろしじ):黒みを帯びた色合いの霊芝
  • 紫芝(しし・むらさきしば):紫がかった光沢を持つ霊芝

古代の人々は自然界で滅多に見つからない霊芝を精密に観察し、色ごとに分類して大切に記録を残しました。

本記事内の「神農本草経における霊芝の記述と六芝の分類」セクションでも詳細を解説しています。

 

現在の健康食品やサプリメントに使われている霊芝はどの種類ですか?

💊現在、健康食品やサプリメントなどで広く親しまれている霊芝の多くは、六芝の中の「赤芝(赤霊芝)」がルーツになっています。

赤芝は一般的に広く知られる赤褐色の霊芝であり、古くから親しまれてきた実績があります。

赤芝を用いた製品を選ぶ際は、パッケージに記載された原材料名や品質管理基準を確認してください。

厚生労働省の健康食品の安全性に関する情報( https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/hokenkinou/ )もあわせて参考にしてください。

 

霊芝の苦味成分の正体は何ですか?

☕霊芝独自の苦味の正体は、「ガノデリン酸(トリテルペン類)」と呼ばれる成分です。

生薬の祖とされる神農氏は、日に何十回も毒にあたりながら植物を舐め分け、動物が危険シグナルとして避ける苦味を持ちながらも優れた性質を持つ霊芝の本質を見抜いたと伝えられています。

神農氏は、ガノデリン酸を含む霊芝が生命力を底上げする本質を持つことを見出し、上薬として記録に残しました。

霊芝サプリメントを摂取する際、粒を噛むことで凝縮された独特の苦味を体感できます。

 

古代の知恵を現代の健康維持や食生活に活かすコツはありますか?

🥗はい、古代の知恵を活かすコツは、「日々の積み重ねこそが、すこやかな体をつくる」という生活の基本を整えることにあります。

古代の人々も何か一つに頼り切るのではなく、日々の食事、適度な身体活動、十分な休息という生活の基本を重視していました。

忙しい現代人が日々の暮らしに取り入れるポイントは以下の通りです。

  • 主食・主菜・副菜を揃えたバランスの良い食事を意識する
  • 毎日決まった時間に寝起きし、生活リズムを整える
  • 霊芝などの和漢素材は、日々の食生活の補助として無理のないペースで取り入れる
  • 季節の移り変わりに合わせて、体を休める時間を意識的に確保する

まずは「今夜は少し早くお風呂に入って休む」といった身近で実践しやすい工夫から生活に取り入れてみてください。

生活習慣改善の指針については、厚生労働省の「健康日本21」( https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21.html )に詳しい情報が掲載されています。

 

 

5・健康管理士のひとりごと

『良薬は口に苦し』と言いますが、霊芝の苦味は少し特別です。

生薬の祖とされる神農は、日に何十回も毒にあたりながら植物を舐め分けたといいます。動物にとって苦味は危険のシグナルですから、普通なら吐き出して避けるはずです。それでも神農が捨てず、『無毒で、長く飲むほど体を軽くする最高峰の薬』と位置づけたのが霊芝でした。霊芝独自の苦味の正体である「ガノデリン酸(トリテルペン類)」に、生命力を底上げする本質を見抜いていたからです。

私たちのサプリメントは飲みやすい粒状に仕上げていますが、もしよろしければ一粒、カリッと噛んでみてください!

ギュッと凝縮された苦味がふわりと広がり、『あ、古代の人たちもこの苦味と向き合っていたんだな』と、2000年の歴史が舌の上でつながる瞬間を感じていただけます。薬屋のひとりごと、もとい、健康管理士のひとりごとでした。

【執筆・監修】 田川 信子(健康管理士)

著者プロフィール

田川信子のイラスト

【執筆・監修】 田川 信子(たがわ のぶこ)

株式会社上薬研究所 カスタマーサクセス / Webコンテンツ管理担当
保有資格: 健康管理士一般指導員(特定非営利活動法人 日本成人病予防協会認定) / 食品表示検定 中級
統合医療の学術団体事務局を経て、16年間にわたり霊芝製品のカスタマーサポートおよび健康相談窓口を担当。累計1,000件以上のお客様の健康相談に寄り添ってきた経験と専門知識を活かし、安心・安全な生活習慣改善と和漢セルフケアの情報を発信しています。
https://www.joyakuken.co.jp/nobuko-tagawa/